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松下幸之助の経営哲学-その真髄の理解と実践のために-

世の中に優れた経営者と言われる人は多くいますが、”経営の神様”と言われたのは、松下幸之助だけです。なぜでしょうか?それは、卓越した観察力で様々な人々を観察する中で、人間の”無限の可能性”と現実の姿としての”心の弱さ”という相矛盾する本質を発見し、そして、それらの双方の本質を共に活かそうとして、”自分の心を使いこなす”こと、また、それを応用して他人を使うことを極めたからだと言えるのではないでしょうか。つまり、松下幸之助の経営哲学は、”人間学の集大成”とも言えるものです。

本サイトでは、これまで必ずしも十分に解明されなかった松下幸之助の経営哲学の機能とメカニズムを現代の神経科学や脳科学、心理学、神経言語プログラミングなどの知見にもとづいて解明し、その全体像を明らかにして体系化したものです。これまで松下幸之助の経営哲学は知識として頭で理解することはできても、本当の意味で実践することは必ずしも容易ではありませんでした。しかし、本サイトが解明したその経営哲学を”血肉”となるほど自分自身の”信念”とすることができれば、その経営に、また、人生に自然と実践することができるようになるでしょう。そうすれば、結果は自ずとついてくるものだと言えましょう。                                    

 

                           2016年5月1日 著者 宮﨑 勇気                 

8.まとめ-人生も仕事もすべては“心の持ち方”次第 24

8.まとめ-人生も仕事もすべては“心の持ち方”次第 24

 人間は、“心の持ち方(信念)”“選ぶ力”があるのだということに松下幸之助は気づいた。曰く、「人間の心の持ち方というものは、このように自由自在、融通無礙なものである。こういう考え方に立つと、困難と思うことでも逆に喜ばしいことになってくる。人間の長い一生の間には、ことは違っても、心の働きによって、どのようにも考えられるものがある。」(「物の見方考え方」pp.72-73)

 とすれば、経営者に必要なことは、いわば自分がこれまで意識的、あるいは無意識のうちに、また、自らつくってきた、あるいは他人によってつくられてきた自分自身の“信念”(“心の持ち方”)を見直し、より役に立つ“信念”(“心の持ち方”)に入れ替えることである。より具体的に言えば、自分の中にある“役に立たない信念”や“有害無益な信念”を洗い出して、それらへの“とらわれ”から脱却し、より有益な信念(“心の持ち方”)に入れ替え、確立することが必要である。“有害無益な信念”とは、“自分の利害や感情などの私心”であり、“有益な信念”こそ、松下幸之助の提唱する『正しい経営理念』に他ならない。

 この信念の入れ替えの作業の中核となる部分は、『私的欲望から公的欲望への転換』である。先に述べた通り『自分が一番可愛い』と考えるのが人間であるから、“私的欲望”に基づく“私心”という“信念”が確立しており、それから脱却することは決して容易ではない。そこで、“私心”から脱却するための媒介として『とらわれない素直な心』が必要となるのである。『素直な心』は、いわば特定のポジションに拘束されない心のニュートラルポジション(中立的な位置)であり、そこを経由することで初めてそれまでのポジションから自由になり、他のポジション(“心の持ち方”)にも切り換えることができるようになるのである。そのように『素直な心』を介することによって、“私心を消す”とともに『正しい経営理念』の一つひとつの概念を自身の新たな“信念”として心の中に取り込んで確立して行くのである。そうしてはじめて『正しい経営理念』『血肉となって生かされてくる』のである。『素直な心』を介して、“信念の入れ替え”を自由自在に行うことができるようになるには、『自分の心を鍛え、使いこなすこと』が必要だと言う。

 この『素直な心』を欠く経営者は、“私心のとらわれ”から抜け出すことができず、それと相反するところの多い『正しい経営理念』を自分の『強固な信念』として確立することは難しい。つまり、それらを本当の意味で実践することはできないのである。それ故、松下幸之助は「素直な心を欠いた経営は決して長きにわたって発展していくことはできない」と断じるのである。(「実践経営哲学」p.110)

 松下幸之助が、『経営者が経営を進めて行く上で一番根本になる心構え』『素直な心』であると強調し、自身の経営哲学についてまとめた著書『実践経営哲学』の最終章にこの『素直な心になること』を置いたのは、そのためである。松下幸之助は言う。「経営者にこの素直な心があってはじめて、これまでに述べてきたことが生きてくる」(「実践経営哲学」p.110)

松下幸之助が『人生も仕事もすべては心の持ち方次第だ』と喝破したことの“真意”は、事業経営に関する限り、“とらわれない素直な心”を媒介として、有害無益な“私心へのとらわれ”から『正しい経営理念』へ“信念の入れ替え”をすることによって、より役に立つ“心の持ち方”(信念)をするというところにあると考える。

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(お知らせ)関連のブログも併せてご覧いただければ幸いです。昨年100周年を迎えた現

      パナソニック株式会社の創業者である“松下幸之助の経営哲学”の現代の諸問題       への応用として、最近の話題等をテーマにしたブログです。最新の記事は、       「松下幸之助、パナソニックの惨状に津賀一宏社長を叱る!⑬」です。

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