• 宮崎 勇気

8.まとめ-人生も仕事もすべては“心の持ち方”次第⑥

8.まとめ-人生も仕事もすべては“心の持ち方”次第⑥

 第五の例は、“必ず成功すると考えること”である。 

 松下幸之助は、前述の“生成発展の原理”を踏まえて、「経営というものは、正しい考え、正しいやり方をもってすれば必ず発展していくものと考えられる。それが原則なのである。」(「実践経営哲学」p.54)という考えに至る。つまり、『勝負は時の運』という考えを否定し、『百戦して百勝』と考えなければならないとするのである。“生成発展の原理”が、全体を通じて適用される“心の持ち方”であるのに対して、これは、特に人生の目標や経営の目標の実行段階の“心の持ち方”と言えよう。

 折角目標を立てても、それが達成されないのは、適切に実行されないからであることが実は多い。目標の実行段階では、様々な障害や困難に直面して、目標の妥当性や自分自身の実行力を疑ったり、失敗を恐れたりすることがある。もちろん、それを契機に実行計画を見直し、修正することができるなら、意味がある。しかし、問題は、そのような不安や恐れ、疑いを持っている状況では、自分の持つ能力を十分発揮することは難しい。その結果、益々目標の達成から遠ざかる結果となる。目標の実行段階で、“必ず成功すると考えること”、特にそれが“強固な信念”となっている場合には、そのような不安や恐れ、疑いの入り込む余地がなくなり、目標の達成に向けて100%自分の力を発揮することができるようになるところに実践的な意義がある。

 ここでの問題は、どのような“心の持ち方”がより良い結果を出すかという実践的な問題である。客観的な事実として『必ず成功する』と言っているわけではない。この点、松下幸之助は、次の様に述べている。「皆さんは自分の力をどれほど信じているか~やろうと思えば必ずできる。・・・そういう信念を持ってもらいたい。難しいと思っていたら、永遠にできへん。」(1973年1月在阪の技術担当責任者に)また、曰く、「成功を確信するというても、うまくいかん場合もあるやろう。そやけどな、成功すると思わなかったら、成功するもんも成功せんのや。」(1979年)

 第六の例は、“成功するまで諦めない”ことである。松下幸之助は、それが“成功するためのコツ”だと述べている。先に述べた『必ず成功すると考えること』を補完する“心の持ち方”である。「成功するためには、成功するまで続けることである。途中であきらめて、やめてしまえば、それで失敗である。だから、いくら問題が起こってきても、次々と工夫を凝らしてそれを解決していけばよいのである。それを、くじけることなく繰り返していく。決してあきらめない。成功するまで続けていく。そうすれば、やがて必ず成功するわけである。」(「人を活かす経営」p.215)松下幸之助は、ここで、三つのことを言っている。第一に、成功するまで続ければ、成功するということ、そして、第二に、途中で諦めることによって、失敗が確定するということ、第三に、それ故、成功するまで諦めてはならないということである。

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