• 宮崎 勇気

8.まとめ-人生も仕事もすべては“心の持ち方”次第 33

8.まとめ-人生も仕事もすべては“心の持ち方”次第 33

 とすれば、さらに重要なことは、人が心(潜在意識)の中に有する“信念”や“価値観”というものは、必ずしも自分にとって“良いもの”とは限らないということである。つまり、知らず知らずの内に自分にとって“悪い心の持ち方”をしてしまっている場合がありうるということだ。それは、潜在意識のレベルにあるが故に、本人にその自覚がなく、気づかないことが多い。

 どうすれば、自分がどのような“信念”や“価値観”を有しているかがわかるか?

 それは、自分の採った“考え”や“行動”から逆に推測することによって、わかる。この点、松下幸之助は、“自己観照”ということを自ら実践した。“自己観照”とは、いわば自分の心をいったん自分の外に出して、その出した心で自分自身を眺め返してみる、つまり客観的に自分で自分を観察することをいう。また、「日々の反省」を行い、うまくいったかどうか、うまくいったなら、どうしてうまくいったのか、うまくいかなければ、どこにうまくいかない原因があったかを考えてみる。このようにして、日々の自分の“考え”や“行動”を省みて、その源にどのような“心の持ち方”があったのかを推し量ることができよう。そのようにして、“悪い心の持ち方”をあぶり出すことができる。

 “悪い心の持ち方”の例を挙げよう。例えば、何事もいつも否定的に(ネガティブに)捉える人がいる。『あの人が私に挨拶をしないのは、私を嫌っているからだ。』どうしてそこまで否定的に捉える必要があるのかと思われるほど、目の前の現象の意味を“否定的なもの”と“決めつける”(一般化する)。

 また、何かに失敗すると、『どうせ私なんかダメだ。』、そして、“ダメな私”という“否定的な自己イメージ”を創り上げて行く。それは、結局、その人の潜在意識の中にそのような“否定的な信念”“ダメな自己イメージ”という信念が形成されており、それが繰り返し、“作用”しているのである。

 現在の自分自身の“心の持ち方”は、どのようにして形成されるのか?

 それは、その人が過去自分の親や教師から繰り返し言われたことや自分自身の強烈な体験(トラウマ)などから潜在意識のレベルに構築されてきたものである。

 このように自分自身が発している意識と感情のフォトン(エネルギー)が、その自分の回りに生じている現象を作っており、どのような意識と感情のフォトン(エネルギー)を発するかを決めるのが、潜在意識のレベルの“信念”や“価値観”、即ち『心の持ち方』だとすれば、松下幸之助が経営者の『心の持ち方』を特に重視し、経営者たる者は『失敗の原因はわれにあり』という考えを徹底しなければならないと強調したこともうなづけよう。その経営者の『心の持ち方』がその経営者の発する意識と感情のエネルギーを決め、それが現実化するのだとすれば、自分の周囲に起こった“失敗”という現象の原因は、自分自身の発した意識と感情のエネルギー、さらに遡れば、自分自身の『心の持ち方』自体にあるということになるからである。

 とするならば、自分が自分にとって“悪い心の持ち方”を持っていることに気づけば、それを良いものと入れ替えればよいということになる。

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