• 宮崎 勇気

3)松下幸之助の物の考え方(3)必ず成功すると考えること ④


3.人間大事の経営 

3)松下幸之助の“選んだ”物の見方考え方

(3)必ず成功すると考えること ④

 次に、この問題を“自己イメージ”との関係で考えてみる。

 ここで、“できる”とか“できない”と考えているということは、自分で自分を“それができる人間”とか“それはできない人間”だとみなしているということ、即ち、そのような“自己イメージ”を持っていると見ることもできる。

 “自己イメージ”とは、自分が心から信じていること(信念)の中で、自分自身に関する信念をいう。そして、人間は、自分の信念と自己イメージに従って、考え、行動するものであると言われる。

 高い自己イメージは、現在の自分をその高い自己イメージに向けて引き上げる機能を果たす。これに対して、低い自己イメージは、自分に“限界”をつくってしまう。“やればできる!”という自信が持てないのは、自己イメージが低いことに原因がある場合が多い。つまり自己イメージが低いから“できないこと”がむしろ自分らしいと、“できること”は自分らしくないと考えてしまうのだ。そして、自分らしいと感じる“自己イメージ”を外れた考えや行動を採ることはストレスがかかり難しい。

 この自己イメージは、様々な場面で自分が繰り返し自分自身に語りかける言葉(セルフトーク)によって徐々に潜在意識のレベルに形成されていくと言われる。そこで、このセルフトークを逆にコントロールすることによって、自己イメージを変えていくことができる。“やればできる”という信念を持つということは、“それができる”ことが“自分らしい”という“高い自己イメージ”を持つことでもある。

 誤解を恐れずに言えば、実際の自分が客観的にそのイメージに合致しているかどうか、また、それが正しい自己イメージかどうかということは、ここでは、必ずしも問題ではない。セルフトークによって繰り返し自分に言い聞かせることによって、そのような自己イメージが“信念”のレベルで形成されれば、実際にそのイメージに向かって考え行動するようになるのである。

 前述の如く、現実の世界を“削除”“歪曲”“一般化”して認識し、解釈している私たち人間は、そのようにして自ら作り上げた“仮想の世界”(メンタルワールド)の中で生きている。私たちは、元々このような自分流の“思い込み”の世界に生きていると言ってもよい。そして、“自己イメージ”自体もその中の一つであり、場合によっては、親や学校の先生、友人などの他人から吹き込まれた、あるいは、自分自身のとらわれによって“削除”“歪曲”“一般化”された“思い込み”に基づく“仮想のもの”なのである。そして、それは“情報”から構成されており、それ故に“加工する”ことが可能である。

 極論すれば、自分にとって最も有益な”自己イメージ”を自分で創り上げて、それを選べばよいということも言える。

 そして、松下幸之助の提唱する“人間観”というものは、いわば人類共通の自己イメージだと言ってもよい。人間は、“無限の可能性”を持つ“偉大な存在”であるという人間観を持ち、それを繰り返し自分に言い聞かせること(セルフトークまたはアファメーション)によって、それを自分の“信念”とすることは、自分自身の“自己イメージ”をも最大限に拡大し、高い自己イメージを形成させて、その可能性を文字通り“無限に”拡げる機能を持つと言えよう。

Copyright © 2016 Yuki Miyazaki All rights reserved.

#必ず成功すると考える

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