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松下幸之助の経営哲学-その真髄の理解と実践のために-

世の中に優れた経営者と言われる人は多くいますが、”経営の神様”と言われたのは、松下幸之助だけです。なぜでしょうか?それは、卓越した観察力で様々な人々を観察する中で、人間の”無限の可能性”と現実の姿としての”心の弱さ”という相矛盾する本質を発見し、そして、それらの双方の本質を共に活かそうとして、”自分の心を使いこなす”こと、また、それを応用して他人を使うことを極めたからだと言えるのではないでしょうか。つまり、松下幸之助の経営哲学は、”人間学の集大成”とも言えるものです。

本サイトでは、これまで必ずしも十分に解明されなかった松下幸之助の経営哲学の機能とメカニズムを現代の神経科学や脳科学、心理学、神経言語プログラミングなどの知見にもとづいて解明し、その全体像を明らかにして体系化したものです。これまで松下幸之助の経営哲学は知識として頭で理解することはできても、本当の意味で実践することは必ずしも容易ではありませんでした。しかし、本サイトが解明したその経営哲学を”血肉”となるほど自分自身の”信念”とすることができれば、その経営に、また、人生に自然と実践することができるようになるでしょう。そうすれば、結果は自ずとついてくるものだと言えましょう。                                    

 

                           2016年5月1日 著者 宮﨑 勇気                 

7.補論②困難を乗り越える経営:禍転じて福となす②

December 20, 2019

7.補論②困難を乗り越える経営:禍転じて福となす②

 

 第二に、そのような人間の様々な“気分”を生み出すのは、“心の持ち方”次第であり、しかも、人間はそれを“選ぶことができる”のだということに気づいたのである。

 

 経営環境が急激に変化し、不況や困難に直面して事業経営がうまくいかなくなると、人間は、たちまち“意気消沈”して、当初の“志”や“意欲”も失い、“知恵”も“力”も出なくなってしまう。“貧すれば鈍する”というわけである。松下幸之助は言う。「たとえば、恐怖を抱いたり、悲観をした上でものを考えると、心が委縮して小さくなり、出すべき知恵、出るべき創意工夫も出ないようになってしまう。」このようにいわば“暗い物の見方”をしていては、そこから出て来る“気分”と“行動”、そしてその“結果”は、当初の“志”を見失い、“委縮”した気分から“知恵”も“工夫”も出ず、いつまでもその不況や困難から抜け出せない。

 

 松下幸之助は、このような悲惨な結果しかもたらさない“暗い物の見方”をしないことを強く決意するとともに、人間というものは、『自分の心を磨く』ことによって、『物の見方や考え方を成長させる』ことができ、「自分の心を使いこなすこと」、即ち“心の持ち方”を選んで行くことができるはずだということに気づいたのである。曰く、「同じ一つのことでも、それをどう見るかという見方によって、色々と違った見方ができる。そうして、その見方によって、自分自身の気持ちが変わってくる。どういう見方をしようと自由である。だから、少しでも自分のプラスになるような見方をすればよい。それで、自分の人生も明るくなる。・・・要は、どういう見方をするかによって、物事が良くも悪くもなる。」

 

 「人間の心というものは、本当に自由自在なものだと思います。考え方次第で、困難だと思っていたことでも、逆にうれしいことになります。・・・皆さんの長い一生のうちにも、・・・何か困難な問題が起こったとしても、心の働きによっていかようにでも考えられると思うのです。もう辛抱できない、あしたにでも自殺したいというような場合でも、考え方を変えるならば、一転して、あたかも広々とした大海をゆくが如き悠々とした心境に転回することさえできるのです。それが人間の心の動き、心の働きというものでしょう。ですからみなさんは、これから仕事をするにあたって、まず心を磨くというか、物の考え方を成長させる必要があります。」(昭和36年4月大学卒新入社員導入教育における訓話「わが経営を語る」p.234より)「私は、人間は自分の運命に責任を持ちうる自由意志を持っていると信じている。人間は選ぶことができる。・・・一つの道は平和と幸福につながり、今一つの道は、混沌と自己破壊につながる。」

 

 その結果、松下幸之助は“より明るい物の見方を選んでいく”ことを自身の基本的な“心の持ち方”として選んだのである。曰く、「物事には様々な見方があり、一見マイナスに見えることにも、それなりのプラスがあるというのが、世の中の常である。そうであるなら、同じ物を見、同じ事態に直面してもより心豊かになれる見方を選んでいくというのがより豊かな人生に通ずる道ではないでしょうか。」「忙しさや慌しさにとらわれず、一息入れて、様々な見方をし、より明るい物の見方を選んでいきたいものだと思うのです。」(「人生談義」より)「楽観か悲観か、積極か消極か、我が心のあり方いかんで、ものの見方が変わってくる。見方が変われば判断が変わり、判断が変われば行動が変わって、おのずと結果も変わってくる。壁を乗り越え、いい結果を生むために肝心なのは、やはりまず自分の心のあり方ではなかろうか。」

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(お知らせ)関連のブログも併せてご覧いただければ幸いです。100周年を迎えた現パナソニック株式会社の創業者である“松下幸之助の経営哲学”の現代の諸問題への応用として、最近の話題等をテーマにしたブログです。 最新の記事は、「私たちは“仮想現実の世界”に生きている!9)現代における仮想の世界⑱:世の中の真の姿を見極める①」です。

 

 

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