RSS Feed

松下幸之助の経営哲学-その真髄の理解と実践のために-

世の中に優れた経営者と言われる人は多くいますが、”経営の神様”と言われたのは、松下幸之助だけです。なぜでしょうか?それは、卓越した観察力で様々な人々を観察する中で、人間の”無限の可能性”と現実の姿としての”心の弱さ”という相矛盾する本質を発見し、そして、それらの双方の本質を共に活かそうとして、”自分の心を使いこなす”こと、また、それを応用して他人を使うことを極めたからだと言えるのではないでしょうか。つまり、松下幸之助の経営哲学は、”人間学の集大成”とも言えるものです。

本サイトでは、これまで必ずしも十分に解明されなかった松下幸之助の経営哲学の機能とメカニズムを現代の神経科学や脳科学、心理学、神経言語プログラミングなどの知見にもとづいて解明し、その全体像を明らかにして体系化したものです。これまで松下幸之助の経営哲学は知識として頭で理解することはできても、本当の意味で実践することは必ずしも容易ではありませんでした。しかし、本サイトが解明したその経営哲学を”血肉”となるほど自分自身の”信念”とすることができれば、その経営に、また、人生に自然と実践することができるようになるでしょう。そうすれば、結果は自ずとついてくるものだと言えましょう。                                    

 

                           2016年5月1日 著者 宮﨑 勇気                 

4.自然の理法に基づく経営

March 9, 2018

4.自然の理法に基づく経営

 

 松下幸之助の経営哲学の一つの特徴は、宇宙や自然界に働く“自然の理法”というものから学び、それを経営に応用して、それに基づいて経営を行うことである。そして、この“自然の理法”というものを“人間の本質”とともに経営理念の基礎としたのである。

 

 人から“経営の秘訣”を聞かれたときに、「強いていえば」と前置きしながら、“雨が降れば傘をさす”ように、“為すべきことをし、為すべからざることをしないこと”を挙げている。“為すべきことを為す”とはどういうことか?また、“為すべからざることをしないこと”とはどういうことか?いずれも“自然の理法”から来るものであるが、これらの点については、後述する。

 

 松下幸之助は、この“自然の理法”やその一部である“生成発展の原理”という発想の由来について、次のように述べている。曰く、「わしは学校を出ていないから、きみたちのように学問や知識を頼りにすることはできなかった。世間の人たちの言うことも、いったいどれが正しいのか、正直なところ判断ができない場合が多かった。それで、わしはなにをひとつの拠りどころにしたかというと、この宇宙とか自然とか、つまり万物というか、そういうものやったな。」(「成功の法則」江口克彦著p.249)このように、学校に行って、知識を学ぶという機会がなかったことが、松下幸之助を宇宙や自然から学ぶという方向に向かわせたというわけである。曰く、「宇宙万物自然というものが、わしの先生でもあったわけやな。わしの経営についての考え方は、経営というひとつの枠のなかだけで考えたのではない。わしはいつもその枠を越えて、宇宙とか自然とかそういうものに考えを及ぼし、そこで得られたわしなりの結論を経営に応用したんや。」(「経営秘伝」江口克彦著p.105)その結果、松下幸之助の思考の枠は、宇宙や自然へと拡がったのである。

 

 それでは、“自然の理法”の内容は、どのようなものであろうか?

 

 まず第一に、「生成発展の原理」である。この点について「この大自然、大宇宙は無限の過去から無限の未来にわたって絶えざる生成発展を続けているのであり、その中にあって、人間社会、人間の共同生活も物心両面にわたって限りなく発展していくものだと思うのである。」(「実践経営哲学」pp.15-16)と述べ、「・・・生成発展という理法が、この宇宙、この社会の中に働いている。その中で、われわれは事業経営を行っている。」(「実践経営哲学」p.16)として、「ことごとく生成発展と考えること」を基本の認識としてもつべきことを求めるのである。

 

 第二に、松下幸之助が「経営者が経営を進めていく上で一番根本になる心構え」として強調する“とらわれない素直な心”は、「自分の利害とか感情、知識や先入観などにとらわれずに物事をありのままに見ようとする心」を意味し、生まれたばかりの純真無垢な赤ちゃんには元々備わっていた“人間の本然の心”であるとして、“自然の理法”の一部であると捉えられている。

 

 第三に、“自然の理法に従うこと”とは、いわば「雨が降れば傘をさす」ようなものであるとする。先に述べたように、“為すべきことをし、為すべからざることをしないこと”だとする。

 

 第四に、「時代の変化に適応すること」、すなわち「日に新たであること」“生成発展という自然の摂理”そのもの、あるいは、その“現れ”であると捉えた。

 

以下、順に述べて行く。

Copyright © 2018 Yuki Miyazaki  All rights reserved.

(お知らせ)関連の下記ブログも併せてご覧いただければ幸いです。現パナソニック株式会社の創業者である“松下幸之
      助の経営哲学”の現代の諸問題への応用として、最近の話題等をテーマにしたブログです。   
      http://ameblo.jp/minamoto305yori-konosuke/

      最新の記事は、「PHP研究所佐藤悌二郎氏の松下幸之助論に異論あり④」です。

 

Please reload

  • Black Facebook Icon
  • Black Twitter Icon
  • Black Pinterest Icon
  • Black Flickr Icon
  • Black Instagram Icon

Copyright © 2016 Yuki Miyazaki  All rights reserved.

This site was designed with the
.com
website builder. Create your website today.
Start Now