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松下幸之助の経営哲学-その真髄の理解と実践のために-

世の中に優れた経営者と言われる人は多くいますが、”経営の神様”と言われたのは、松下幸之助だけです。なぜでしょうか?それは、卓越した観察力で様々な人々を観察する中で、人間の”無限の可能性”と現実の姿としての”心の弱さ”という相矛盾する本質を発見し、そして、それらの双方の本質を共に活かそうとして、”自分の心を使いこなす”こと、また、それを応用して他人を使うことを極めたからだと言えるのではないでしょうか。つまり、松下幸之助の経営哲学は、”人間学の集大成”とも言えるものです。

本サイトでは、これまで必ずしも十分に解明されなかった松下幸之助の経営哲学の機能とメカニズムを現代の神経科学や脳科学、心理学、神経言語プログラミングなどの知見にもとづいて解明し、その全体像を明らかにして体系化したものです。これまで松下幸之助の経営哲学は知識として頭で理解することはできても、本当の意味で実践することは必ずしも容易ではありませんでした。しかし、本サイトが解明したその経営哲学を”血肉”となるほど自分自身の”信念”とすることができれば、その経営に、また、人生に自然と実践することができるようになるでしょう。そうすれば、結果は自ずとついてくるものだと言えましょう。                                    

 

                           2016年5月1日 著者 宮﨑 勇気                 

4.自然の理法に従う経営 2)“とらわれない素直な心”④

April 27, 2018

4.自然の理法に従う経営 2)“とらわれない素直な心”④

 

 それでは、人間は“素直な心”を持つことができるのであろうか?

 

 そもそも“素直な心”自体が“自然の理法”の一部だとすれば、やはり自然の一部である“人間”にも元々それがあったはずである。それ故、松下幸之助は、「生まれたばかりの赤ちゃんは、素直な心以外何もない」といい、「素直な心」というものは、「人間が本来持っている“本然の心”であり、それが人間としての本来の姿、あり方である」と考えるのである。

 

 ところが、現実の世界の多くの人間、政治家や企業の経営者などのリーダーを含めて、“素直な心”を欠いた姿が多く見られるのはどういうことであろうか?

 

 この点、「その素直な心が、成長の過程で知識や自分の立場なり利益を守るという知恵に覆われて、隠れがちになり、また、一方で人間が生きていく上で、いろいろな“とらわれ”が生じやすいから」だという。(「素直な心になるために」pp.18-21)

 

 そのために、人間は成長していくに従って次第に“素直な心”を失って、自分の利害や感情にとらわれ、自己中心的な考え方にとらわれて行く。それが、“自然の理法”に気づきにくくしており、また、気づいてもそれに従わず、それに反して“無理”をしてしまう。曰く、「人間はなかなかそうはいかんな。自分の感情にとらわれたり、立場にとらわれたり、地位や名誉にとらわれたりする。自然の理法になかなか従えん。しかし、それがかえって自分を悪くする。」

 

 本来“自然の理法”たる“生成発展の原理”からすれば、「もともと人間には進歩発展する本質が与えられている」はずである。にも拘らず、“素直な心を欠いていること”が、そのような“人間の進歩発展する本質”の発現を阻んでいるというのである。それ故、「素直な心こそが個人の人間を幸せに、また人類に繁栄と平和と幸福をもたらすものである」と考えた。

 

 そして、“素直な心”というものが、元々人間が持っていたものであれば、もう一度持つことができてしかるべきである。

 

 どうすれば“素直な心”を持つことができるようになるか、については、別の章で述べたので、そちらをご覧いただきたい。

Copyright © 2018 Yuki Miyazaki  All rights reserved.

 

(お知らせ)関連の下記ブログも併せてご覧いただければ幸いです。

      現パナソニック株式会社の創業者である“松下幸之助の経営哲学”の現代の諸問題への応用として、最近の

      話題等をテーマにしたブログです。最新の記事は、

     「PHP研究所佐藤悌二郎氏の松下幸之助論に異論あり⑪ 3.自然の理法に従うこと:「日に新た」③」です。

 

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