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松下幸之助の経営哲学-その真髄の理解と実践のために-

世の中に優れた経営者と言われる人は多くいますが、”経営の神様”と言われたのは、松下幸之助だけです。なぜでしょうか?それは、卓越した観察力で様々な人々を観察する中で、人間の”無限の可能性”と現実の姿としての”心の弱さ”という相矛盾する本質を発見し、そして、それらの双方の本質を共に活かそうとして、”自分の心を使いこなす”こと、また、それを応用して他人を使うことを極めたからだと言えるのではないでしょうか。つまり、松下幸之助の経営哲学は、”人間学の集大成”とも言えるものです。

本サイトでは、これまで必ずしも十分に解明されなかった松下幸之助の経営哲学の機能とメカニズムを現代の神経科学や脳科学、心理学、神経言語プログラミングなどの知見にもとづいて解明し、その全体像を明らかにして体系化したものです。これまで松下幸之助の経営哲学は知識として頭で理解することはできても、本当の意味で実践することは必ずしも容易ではありませんでした。しかし、本サイトが解明したその経営哲学を”血肉”となるほど自分自身の”信念”とすることができれば、その経営に、また、人生に自然と実践することができるようになるでしょう。そうすれば、結果は自ずとついてくるものだと言えましょう。                                    

 

                           2016年5月1日 著者 宮﨑 勇気                 

4.自然の理法に従う経営 2)とらわれない素直な心②

April 13, 2018

4.自然の理法に従う経営 2)とらわれない素直な心②

 

 さらに、「それ(筆者注:物事の実相に基づいて、何をなすべきか、何をなさざるべきかということもわかってくる。なすべきを行い、なすべからざるを行わない真実の勇気もそこから湧いてくる。」(「実践経営哲学」p.112)というのである。また、事業経営の“成功の秘訣”について、松下幸之助は、「何が正しいかを考え、信念を持って為すべきを為す。~それをするかしないかが、成否の分かれ道である。」と断言している。

 

 そこでいう“正しいこと”“為すべきこと”とは、“当たり前のこと”や“平凡なこと”ではなく、“人間社会の発展のために社会から自社に求められていること”という極めて高い経営目標であり、それは経営者に“素直な心”がなければ見えてこないというのである。“素直な心”になって、自然と一体になれば、“自然の理法”である“生成発展”に向けて、自社に求められている“世間大衆の声”が聞こえるようになり、“何が正しいか”“自社の為すべきことは何か”ということがわかってくるという。

 

 これに対して、“私心”にとらわれていると、無意識のうちに、自分の利害や感情などを軸に自分の得することや好きなことを優先して物事を見て、考えてしまうため、それ以外のことが目に入らず、物事を自分の都合のいいように歪めて見て、考えてしまうため、“何を為すべきか”という事業の方向について、正しい判断をすることができない。その結果、経営者が、自分のやりたい方向に、あるいは、自社の現状の力の延長線上に、比較的容易に達成できそうな“甘い経営目標”を設定しようとするのである。

 

 松下幸之助は、要するに「素直な心はその人を、正しく、強く、聡明にする」という。

 

 また、松下幸之助は、次のようにも述べている。「成功する経営者と失敗する経営者の間にある大きな違いは、私心にとらわれず、公の心でどの程度ものを見ることができるか、ということにあると思います。私心、つまり私的欲望によって経営を行う経営者は必ず失敗します。私的欲望に打ち勝つ経営者であってこそ、事業に隆々たる繁栄、発展をもたらすことができると思うのです。私の欲望にとらわれず、公の欲望を優先させるということは、言葉をかえれば、素直な心になるということです。」(「松下幸之助一日一話」p.121)

 

 “素直な心になる”ことができれば、私的欲望に打ち勝ち、公的欲望を優先させることができるようになると述べており、“自然の理法”の一部である“素直な心”自体が、“自然の理法”の一部である“生成発展”に社会を向かわせる“公的欲望”“公の心”をも生み出すこととなると述べている。

Copyright © 2018 Yuki Miyazaki  All rights reserved.

 

(お知らせ)関連の下記ブログも併せてご覧いただければ幸いです。

      現パナソニック株式会社の創業者である“松下幸之助の経営哲学”の現代の諸問題への応用として、最近の

      話題等をテーマにしたブログです。最新の記事は、

  「PHP研究所佐藤悌二郎氏の松下幸之助論に異論あり ⑨ 3.自然の理法に従うこと:「日に新た」を実践する」  
   です。

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