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松下幸之助の経営哲学-その真髄の理解と実践のために-

世の中に優れた経営者と言われる人は多くいますが、”経営の神様”と言われたのは、松下幸之助だけです。なぜでしょうか?それは、卓越した観察力で様々な人々を観察する中で、人間の”無限の可能性”と現実の姿としての”心の弱さ”という相矛盾する本質を発見し、そして、それらの双方の本質を共に活かそうとして、”自分の心を使いこなす”こと、また、それを応用して他人を使うことを極めたからだと言えるのではないでしょうか。つまり、松下幸之助の経営哲学は、”人間学の集大成”とも言えるものです。

本サイトでは、これまで必ずしも十分に解明されなかった松下幸之助の経営哲学の機能とメカニズムを現代の神経科学や脳科学、心理学、神経言語プログラミングなどの知見にもとづいて解明し、その全体像を明らかにして体系化したものです。これまで松下幸之助の経営哲学は知識として頭で理解することはできても、本当の意味で実践することは必ずしも容易ではありませんでした。しかし、本サイトが解明したその経営哲学を”血肉”となるほど自分自身の”信念”とすることができれば、その経営に、また、人生に自然と実践することができるようになるでしょう。そうすれば、結果は自ずとついてくるものだと言えましょう。                                    

 

                           2016年5月1日 著者 宮﨑 勇気                 

4.5)“日に新た”⑨(5)“日に新た”の実践的機能“魔法のメガネ”①

June 29, 2018

4.自然の理法に従う 5)“日に新た”⑨

(5)“日に新た”の実践的機能 “魔法のメガネ”  ①

 

 それでは、上に述べた「日に新た」を実践することを妨げる“障害”を克服して変化に適応して行くためには、どうすればよいか?

 

 「日に新た」の実践を妨げる“障害”は、これまで見て来た通り、第一に、情勢の変化に応じて好調時には“驕り”“傲慢”となり、あるいは、安心して“油断する”、不調時には“意気消沈”してしまうというように、“感情”に流され、“感情にとらわれる”ことであり、第二に、“過去の成功体験”や“成功したビジネスモデル”などにとらわれること、第三に、自分を守ろうとして、その経営危機の原因と責任を外部の現象に転嫁し、環境の変化という不可抗力によるもので仕方がない、自分は“犠牲者だ”と考えること、換言すれば、“自己防衛”という“自分の利害”にとらわれることであった。

 

 いずれの障害も、結局は“何か”に“とらわれた姿”であり、そのような“とらわれ”がある以上、私たち人間は、その“とらわれ”を“軸”として、無意識のレベルで“削除”“歪曲”“一般化”のメカニズムが働くために、目の前の現実が客観的に正しく認識・評価できず、環境の変化やその経営への影響、自身や自社が変わらなければならないという必要性に気づかず、変化へ適応ができないのである。

 

 それ故にこそ、松下幸之助は、「人間は心にとらわれがあると、物事をありのままに見ることができない。たとえて言えば、色がついたり、ゆがんだレンズを通して、何かを見るようなものである。」(「実践経営哲学」pp.110-111)と言い、目の前の環境の変化をありのままに正しく認識し、評価・解釈し、正しい判断を下すためには、まず“とらわれない素直な心”を持つことが“鍵”だと考えた。曰く、「それに対して、素直な心は、そうした色やゆがみのないレンズでものを見るようなもので、白いものは白く、まっすぐなものはまっすぐに、あるがままを見ることのできる心である。だから、真実の姿、物事の実相を知ることができる。」(「実践経営哲学」p.111)

 

 “とらわれない素直な心”を持つことによって、初めてその“何か”への“とらわれ” から脱却し、その影響から解放されて、“とらわれ”による“削除”“歪曲”“一般化”のメカニズムの“弊害”を免れ、初めて目の前の環境の変化という事実を“ありのままに”見ることができるようになる。そこで初めてその環境の変化という“事実”に気づき、あるいは、“その変化が自らの経営に与える影響”を客観的に正しく評価して、“経営の危機”を認識することができるようになり、それまでの成功したやり方を変えなければならないこと(経営革新の必要性)に気づくことができるのである。

Copyright © 2018 Yuki Miyazaki  All rights reserved.

(お知らせ)関連の下記ブログも併せてご覧いただければ幸いです。

      今年100周年を迎える現パナソニック株式会社の創業者である“松下幸之助の経営哲学”の現代の諸問題への
      応用として、最近の話題等をテーマにしたブログです。

      最新の記事は、「憎まれっ子世に憚る③」です。

 

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