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松下幸之助の経営哲学-その真髄の理解と実践のために-

世の中に優れた経営者と言われる人は多くいますが、”経営の神様”と言われたのは、松下幸之助だけです。なぜでしょうか?それは、卓越した観察力で様々な人々を観察する中で、人間の”無限の可能性”と現実の姿としての”心の弱さ”という相矛盾する本質を発見し、そして、それらの双方の本質を共に活かそうとして、”自分の心を使いこなす”こと、また、それを応用して他人を使うことを極めたからだと言えるのではないでしょうか。つまり、松下幸之助の経営哲学は、”人間学の集大成”とも言えるものです。

本サイトでは、これまで必ずしも十分に解明されなかった松下幸之助の経営哲学の機能とメカニズムを現代の神経科学や脳科学、心理学、神経言語プログラミングなどの知見にもとづいて解明し、その全体像を明らかにして体系化したものです。これまで松下幸之助の経営哲学は知識として頭で理解することはできても、本当の意味で実践することは必ずしも容易ではありませんでした。しかし、本サイトが解明したその経営哲学を”血肉”となるほど自分自身の”信念”とすることができれば、その経営に、また、人生に自然と実践することができるようになるでしょう。そうすれば、結果は自ずとついてくるものだと言えましょう。                                    

 

                           2016年5月1日 著者 宮﨑 勇気                 

4.自然の理法に従う 5)“日に新た”⑬(6)“日に新た”の具体的な実践方法 ②

July 27, 2018

4.自然の理法に従う 5)“日に新た”⑬ (6)“日に新た”の具体的な実践方法 ②

 

 第三に、「この社会は、あらゆる面で絶えず変化し、移り変わって行く。だから、その中で発展していくには、企業も社会の変化に適応し、むしろ一歩先んじていかなくてはならない。」(「実践経営哲学」p.102)そして、「社会の変化に一歩先んじて行く」ためには、文字通り「日に新た」に変わらなければならないと考えた。曰く、「それ(著者注:一歩先んじて行く)には、昨日より今日、今日より明日へと、常によりよきものを生み出していくことである。昨日は是とされたことが、今日そのままで通用するかどうかはわからない。情勢の変化によって、それはもう好ましくないということが往々にしてあるわけである」(「実践経営哲学」pp.101-102)「今までの考え通りで、今までのやり方通りで、それで事がすむならばよいけれど、天地は日に新たであり、人の営みもまた日に新たである。だからほんとうは、昨日の考えは、きょうは一新されていなければならないし、きょうのやり方は、明日にはもう一変していなければならない。刻々に新しい考えを生み出し、刻々に新しいやり方で事に処していく。それが自然の理法に則した生成発展の道というものであり、そこに人間としての真の歓喜というものがある。その歓喜が失われたとき、人の成長はとまり、社会の生成発展もとまる。・・・とまるということはジリジリと崩壊するということである。」(「続道をひらく」pp.108-109)
 

 松下幸之助が“日に新た”を文字通り日々徹底して実践したことを示すエピソードがある。ある日、新たに開発した製品について技術者が報告に来た。その製品の優れた点を滔々と説明し終えたその技術者に向かって、松下幸之助は、その労を労う一方、「明日からこの製品を超える製品を直ぐに作ってくれるか。」と求めたのである。「今日の最善は、明日の最善ではない。」というわけである。

 

 このような考え方の下では、一度くらい事業や製品で成功したからと言って、“傲慢”になったり、また、安心して“油断”するということはないのである。“驕る平家は久しからずや”の言葉の通り、それらは、歴史上人間が繰り返し犯してきた“過ち”であった。

 

 第四に、松下幸之助は、他方で、「企業経営というものはいついかなる時でも堅実に発展していくのが原則であり、そしてそれはやり方次第で可能なことである。」(「実践経営哲学」p.64)と述べ、“ダム経営”というものの大切さを説いている。上に述べた文字通りの“日に新た”の実践は、換言すれば、常日頃からこの“ダム経営”を行っていくこととも言えよう。“ダム”というものは、「河川の水をせきとめ、たくわえることによって、季節や天候に左右されることなく、常に必要な一定量の水を使えるようにするものである。」として、「そのダムのようなものを、経営のあらゆる面に持つことによって、~少々外部の状況が変化しても、あたかも、増水時にたくわえた水を乾期に放流することによって水不足を防げるように、その変化に大きな影響を受けることなく、迅速かつ適切に対応できる、したがって、常に安定した経営を続けることができるわけである。」(「実践経営哲学」pp.64-66)「設備のダム、資金のダム、人員のダム、在庫のダム、技術のダム、企画や製品開発のダムなど、いろいろな面にダム、いいかえれば、余裕、ゆとりを持った経営をしていくということである。」(「実践経営哲学」pp.64-65)「製品開発にしても、いつも次の新製品を準備しておくとかいったことがいろいろ考えられよう。」(「実践経営哲学」p.65)これが、先に述べた文字通りの“日に新た”の実践である。

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(お知らせ)関連の下記ブログも併せてご覧いただければ幸いです。

                       今年100周年を迎える現パナソニック株式会社の創業者である“松下幸之助の経営哲学”の現代の諸問題への
      応用として、最近の話題等をテーマにしたブログです。最新の記事は、「憎まれっ子世に憚る⑦」です。

 

 

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