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松下幸之助の経営哲学-その真髄の理解と実践のために-

世の中に優れた経営者と言われる人は多くいますが、”経営の神様”と言われたのは、松下幸之助だけです。なぜでしょうか?それは、卓越した観察力で様々な人々を観察する中で、人間の”無限の可能性”と現実の姿としての”心の弱さ”という相矛盾する本質を発見し、そして、それらの双方の本質を共に活かそうとして、”自分の心を使いこなす”こと、また、それを応用して他人を使うことを極めたからだと言えるのではないでしょうか。つまり、松下幸之助の経営哲学は、”人間学の集大成”とも言えるものです。

本サイトでは、これまで必ずしも十分に解明されなかった松下幸之助の経営哲学の機能とメカニズムを現代の神経科学や脳科学、心理学、神経言語プログラミングなどの知見にもとづいて解明し、その全体像を明らかにして体系化したものです。これまで松下幸之助の経営哲学は知識として頭で理解することはできても、本当の意味で実践することは必ずしも容易ではありませんでした。しかし、本サイトが解明したその経営哲学を”血肉”となるほど自分自身の”信念”とすることができれば、その経営に、また、人生に自然と実践することができるようになるでしょう。そうすれば、結果は自ずとついてくるものだと言えましょう。                                    

 

                           2016年5月1日 著者 宮﨑 勇気                 

4.5)“日に新た”⑪(5)“日に新た”の実践的機能“魔法のメガネ”③

July 13, 2018

4.自然の理法に従う 5)“日に新た”⑪

(5)“日に新た”の実践的機能“魔法のメガネ” ③

 

 前回、“日に新た”を中心とする思考プロセスを辿ることによって、先に述べた“日に新た”の実践を妨げる障害を乗り越えることを可能とすることが、“日に新た”の実践的機能であると述べた。それは、具体的には次の通りである。

 

 第一に、“自分の利害や感情”などの“私心”や“過去の成功体験”“過去に成功したビジネスモデル”など“何か”に“とらわれ”て、目の前に迫り来る“経営環境の変化”やそれが自社の経営に危機をもたらすことを正しく認識・評価できず、変わろうとしない、あるいは、あまりの変化に“意気消沈”して当初の志も見失い、“思考停止”状態となって、変われないという危機的状況から脱却させる。

 

 第二に、行き詰りや困難に直面したときに“防衛本能”から他人や環境のせいにする、人間が陥り易い“被害者意識”と“後ろ向き”の物の見方や考え方から抜け出して、将来の“生成発展”に向けた“主体的”かつ“積極的”な物の見方と考え方へと切り換えて“自らが変わる”ことの必要性に気づかせる“リフレーミング”を誘導する。

 

 “日に新た”のフレームワークで目の前の困難や障害を眺めれば、それらは“脅威”や“危機”ではなく、むしろ“生成発展のプロセスの一部”であり、むしろ“大きな成長や発展に向かうための転機”であり、“チャンス”なのだと捉えることができるようになるのである。松下幸之助は言う。「何が起こっても、“生成発展の1コマや”と思うたら、恐れるものはありませんわ。」「我々は、自ら生み出せないと考えるか、生み出せると考えるかということによって変わると思うんです。行き詰まっている仕事は、新しいものを生み出す一つの転機に立っていると考えたらええと思うんです。そういう考えを持てば画期的な躍進~に変わっていくと思うんです。」ここで、「そういう考えを持てば・・・変わっていく」という言葉が“フレーム”を取り替えることによって、与えられる“意味”が変わるということを示している。目の前の現象自体は変わらない。人間の持つ“物の考え方”がその現象に意味を与えるからである。これは、NLP(神経言語プログラミング)で言うリフレーミングの技術そのものである。こうして“逆境”を“発展への転機(チャンス)”に変えること、すなわち“禍転じて福となす”ことが可能となるのである。

 

 実際、松下電器の歴史を見れば、この会社は、困難に直面したときにこそ、逆に大きく発展を遂げてきたことがわかる。その起点は、やはり“とらわれない素直な心”である。曰く、「危機に直面しても、志を失わず、よりよき道を素直に私心なく考えつづけていくならば、よき知恵も集まってきて、画期的なよき道がひらけてくる、また、これをチャンスとして受け止め、“禍転じて福となす”こともできるようになる。」(「素直な心になるために」p.89)それは、“松下電器の伝統”であった。この点、松下幸之助は次の様に述べている。曰く、「われわれはつねに、いかなる場合、いかなる時にあっても、光明を見出していき、良くないことがあっても、それを福に転じて進んで行くということに、事業遂行の心構えを樹立しなければならないと思うのです。」(「わが経営を語る」p.77)

 

 このように経営環境の変化によって経営が重大な困難に直面した場合に、それをどのように受け止めて、どのように考え、どのような行動を採るかということが、その後の結果を大きく左右する。それは、結局、困難に直面したときに、どのような“心の持ち方” を“選択する”か、そして、その結果として、どのような“物の見方”“考え方”を持つかという問題に帰着する。

 

 そして、松下幸之助の経営哲学は、人間が“現実の姿”として持つ“心の弱さ”から生ずる、失敗につながり易い“物の見方”“考え方”をより成功につながる“物の見方”“考え方”に転換させるための“思考のフレームワーク”を提示するものであると言えよう。この点、松下幸之助は、次の様に述べている。曰く、「同じ一つのことでも、それをどう見るかという見方によって、色々と違った見方ができる。そうして、その見方によって、自分自身の気持ちが変わってくる。どういう見方をしようと自由である。だから、少しでも自分のプラスになるような見方をすればよい。それで、自分の人生も明るくなる。~要は、どういう見方をするかによって、物事が良くも悪くもなる。」

Copyright © 2018 Yuki Miyazaki  All rights reserved.

(お知らせ)関連の下記ブログも併せてご覧いただければ幸いです。

      今年100周年を迎える現パナソニック株式会社の創業者である“松下幸之助の経営哲学”の現代の諸問題への
      応用
として、最近の話題等をテーマにしたブログです。最新の記事は、「憎まれっ子世に憚る⑤」です。

 

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