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松下幸之助の経営哲学-その真髄の理解と実践のために-

世の中に優れた経営者と言われる人は多くいますが、”経営の神様”と言われたのは、松下幸之助だけです。なぜでしょうか?それは、卓越した観察力で様々な人々を観察する中で、人間の”無限の可能性”と現実の姿としての”心の弱さ”という相矛盾する本質を発見し、そして、それらの双方の本質を共に活かそうとして、”自分の心を使いこなす”こと、また、それを応用して他人を使うことを極めたからだと言えるのではないでしょうか。つまり、松下幸之助の経営哲学は、”人間学の集大成”とも言えるものです。

本サイトでは、これまで必ずしも十分に解明されなかった松下幸之助の経営哲学の機能とメカニズムを現代の神経科学や脳科学、心理学、神経言語プログラミングなどの知見にもとづいて解明し、その全体像を明らかにして体系化したものです。これまで松下幸之助の経営哲学は知識として頭で理解することはできても、本当の意味で実践することは必ずしも容易ではありませんでした。しかし、本サイトが解明したその経営哲学を”血肉”となるほど自分自身の”信念”とすることができれば、その経営に、また、人生に自然と実践することができるようになるでしょう。そうすれば、結果は自ずとついてくるものだと言えましょう。                                    

 

                           2016年5月1日 著者 宮﨑 勇気                 

4.自然の理法に基づく経営(4)“ものみな原因あり”:“成功の原因”をつくり、“失敗の原因”を無くして行く①

September 14, 2018

4.自然の理法に基づく経営

 

(4)“ものみな原因あり”:“成功の原因”をつくり、“失敗の原因”を無くして行く①

  

 志を高く持ち、将来の社会の発展に向けた夢の持てる経営目標を設定しても、それだけでは実現することは困難である。その目標自体は、抽象度が高いため、より具体的な事業活動のレベルに落とし込む必要があるからだ。そのためには、どうするか?

 

 この点、松下幸之助は、「ものみな原因あり」とこの宇宙や自然界においては、何ごとにも必ず原因があると考えた。そして、そこから翻って、「一定の成果をあげようと思えば、それに相応しい原因をつくらなければならない。」と考えたのである。つまり、“種”を蒔くから“実”がなる。“種”を蒔かなければ“実”はならない。“原因”があって初めて“結果”を生ずる。自然界においては、当然のことであるが、現実の事業経営となると、意外にこの点が忘れられている場合があるのだ。

 

 例えば、営業の現場では、ただ闇雲に“頑張れば何とかなる”という精神論や根性論が依然として根強い場合がある。“努力”という曖昧な言葉だけで、“種”も蒔かずに、“実”のなること(結果)ばかりを期待し、生まれるはずのない“実”(結果)を探し回ってほとんど無駄な努力を続ける。そこでは、“実”(結果)にばかり意識がフォーカスされ、それに至る“プロセス”やその結果を生み出す“原因”が疎かにされ、忘れられてしまっている。

 

 これに対し、松下幸之助は、原因-結果という因果律を厳格に捉え、求める“結果”(“実”)自体ではなく、そのような“結果”(“実”)を生むに相応しい“原因”(“種”)は何かを徹底して考え抜き、そのような“成功の原因”を創り出すことに意識をフォーカスしたのである。言い換えれば、“結果”に至る“プロセス”とそのような結果を生み出すに相応しい“原因”を重視した。

 

 現代の経営戦略論において、経営のビジョンを実現するための“重要成功要因(KFS : Key Factor for Success)”という考え方がある。経営のビジョンを実現する要因の中でも特に“鍵”となる重要な要因を押さえて、そこに経営資源を集中的に投入することによって、経営ビジョンを実現し、他社との差別化を図ろうとするものである。松下幸之助のこの「成果に相応しい原因をつくる」という考え方は、換言すれば、「成功の原因をつくる」ということであって、現代の“重要成功要因”という戦略的な思考方法につながるものである。

 

 また、松下幸之助は、経営者たる者は、「将来から現在を考える」という発想が大切だと強調し、次の様に述べている。曰く、「経営を進めていくのに、経営者はいつも将来というものが頭の中にないといかんね。五年後にはどうなるか、あるいは十年後にはどうなるか~そして、その上でいまどうしたらいいのかを考える。」「将来から現在を考える。こういう発想が経営者としての発想というもんや。」「将来のことを考えれば、これはやらんといかん、あれもやらんといかんということになるわね。そういうことになれば、それをやると。けど、~実行するのが困難であると。なかなか出来ませんというものもある。しかし、出来ませんからやりません、というようなことを言っておったら、それでおしまいということになるわな。その目標を実現することはできんわけや。経営は成り立っていかん。」

「何としても目標を実現したいと願うならば、その出来んことでも何とか出来るように考える。」「出来んけど出来るようにするためには、どうしたらいいのかを考える。そして断固やると。それを解決する知恵を出し、努力をせんといかんわけや。あるいは、このままでは倒産すると。このままでは会社が潰れると。だから、倒産させないためには、こういうことをしないといけません、こういう手を打たんとだめですという場合に、それは困難です、そんなことはできませんと、そういうことを言うてもきみ、意味のないことやろ。」

「このままでは、会社の立て直しは出来ない。出来ないけれど、出来るようにする。最後まで出来るという工夫をしていく。それが経営というものや。だから経営者は常に将来を考えてそして現在をどうするか、いまどのような手を打つのか、そういうことを考えんといかんな。それがいかに困難であろうと、苦しくとも取り組むと。」

Copyright © 2018 Yuki Miyazaki  All rights reserved.

(お知らせ)関連のブログも併せてご覧いただければ幸いです。今年100周年を迎える現パナソニック株式会社の創
      業者である“松下幸之助の経営哲学”の現代の諸問題への応用として、最近の話題等をテーマにしたブログで
      す。最新の記事は、「私たちは“仮想現実の世界”に生きている!1)フェイクニュース②」です。

 

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