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松下幸之助の経営哲学-その真髄の理解と実践のために-

世の中に優れた経営者と言われる人は多くいますが、”経営の神様”と言われたのは、松下幸之助だけです。なぜでしょうか?それは、卓越した観察力で様々な人々を観察する中で、人間の”無限の可能性”と現実の姿としての”心の弱さ”という相矛盾する本質を発見し、そして、それらの双方の本質を共に活かそうとして、”自分の心を使いこなす”こと、また、それを応用して他人を使うことを極めたからだと言えるのではないでしょうか。つまり、松下幸之助の経営哲学は、”人間学の集大成”とも言えるものです。

本サイトでは、これまで必ずしも十分に解明されなかった松下幸之助の経営哲学の機能とメカニズムを現代の神経科学や脳科学、心理学、神経言語プログラミングなどの知見にもとづいて解明し、その全体像を明らかにして体系化したものです。これまで松下幸之助の経営哲学は知識として頭で理解することはできても、本当の意味で実践することは必ずしも容易ではありませんでした。しかし、本サイトが解明したその経営哲学を”血肉”となるほど自分自身の”信念”とすることができれば、その経営に、また、人生に自然と実践することができるようになるでしょう。そうすれば、結果は自ずとついてくるものだと言えましょう。                                    

 

                           2016年5月1日 著者 宮﨑 勇気                 

4.自然の理法に従う3)“雨が降れば傘をさす”①

August 24, 2018

4.自然の理法に従う 3)“雨が降れば傘をさす”①

 

 「自然の理法に従った経営」とは、喩えて言えば、“雨が降れば傘をさす”というようなことだと松下幸之助は言う。「雨が降ってきたら傘をさすというのは誰でもやっているきわめて当然なことである。もしも、雨が降ってきても傘をささなければ、ぬれてしまう。」「そのように当然なすべきことを当然にやっていくというのが私の経営についての行き方、考え方である。」という。(「実践経営哲学」p.30)換言すれば、「天地自然の理にかなった仕事の仕方をすればよい」ということであり、「なすべきをなし、なすべからざることをしないということ」である。

 

 ここで、松下幸之助は「当然なすべきこと」として「いい製品をつくって、それを適正な利益をとって販売し、集金を厳格にやる。」ということを挙げ、実際の経営や商売となると、その通りやらない、つまり、“雨が降っても傘をささない”ことも出てくるのだと言う。

 

 つまり、宣伝のためなどいろいろ理屈をつけて製品の原価を割ってまで価格を下げて売るというような“無理をする”、あるいは、売っても代金を回収しないというような“当然なすべきこと”を怠るということである。

 

 しかし、これらは、「なすべきことをなしていない姿であり、それはすなわち、天地自然の理に反した姿である。」とし、「経営の失敗というのは、すべてそういうところから出ているといってもいいであろう。」(「実践経営哲学」pp.31-32)と断じた。

 

 なぜ、そのように雨が降っても傘をささないのか?

 

 私たち人間の心は、“情勢”に流され易い。また、“感情”に流され易い。調子のいいときは、“有頂天”になり、“傲慢”になって独善的なやり方で“なすべからざること”を行い、“世の人々の求めるもの”から離れて行く、あるいは、“油断”して、不注意で、品質問題や不祥事などの“なすべからざること”を起こし、あるいは、次の新製品の開発を怠り、“なすべきこと”をせず、他社の新製品に足元をすくわれる。また、情勢が悪くなると、気落ちして力が出ない、積極性を見失って、“なすべきこと”に挑戦できない。このような経営では、不安定で心もとない。

 

 また、私たちは、何かにとらわれ易い。自分の利害や感情、自分の成功体験、過去に成功したビジネスモデル等々、様々なことにとらわれる。そして、人は何かにとらわれると、その“とらわれたこと”を軸として固定し、それを中心に物を見て、考えるようになる。その結果、無意識のレベルで、自分の見たいものを(焦点化し、それ以外を削除する)見たいように見て(歪曲)、決めつける(一般化)のだ。同様に、自分の考えたいものを考えたいように考えて、決めつける。そのため、客観的に見れば、不合理なことや無理なことを強引にやって、失敗してしまうのだ。それが無意識のレベルで起こるため、客観的には“無理なこと”が、本人には見えない(“削除”)か、若しくは、自分の都合のいいように歪めて“正常”に見えてしまうのである。「雨が降れば傘をさすというのは誰にでもわかることだが、これが経営とか商売となると、いささかわかりにくくなってくる。」(「実践経営哲学」p.30)のはそのためである。

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(お知らせ)関連の下記ブログも併せてご覧いただければ幸いです。

      今年100周年を迎える現パナソニック株式会社の創業者である“松下幸之助の経営哲学”の現代の諸問題への
      応用として、最近の話題等をテーマにしたブログです。http://ameblo.jp/minamoto305yori-konosuke/

      最新の記事は、「憎まれっ子世に憚る⑪」です。

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