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松下幸之助の経営哲学-その真髄の理解と実践のために-

世の中に優れた経営者と言われる人は多くいますが、”経営の神様”と言われたのは、松下幸之助だけです。なぜでしょうか?それは、卓越した観察力で様々な人々を観察する中で、人間の”無限の可能性”と現実の姿としての”心の弱さ”という相矛盾する本質を発見し、そして、それらの双方の本質を共に活かそうとして、”自分の心を使いこなす”こと、また、それを応用して他人を使うことを極めたからだと言えるのではないでしょうか。つまり、松下幸之助の経営哲学は、”人間学の集大成”とも言えるものです。

本サイトでは、これまで必ずしも十分に解明されなかった松下幸之助の経営哲学の機能とメカニズムを現代の神経科学や脳科学、心理学、神経言語プログラミングなどの知見にもとづいて解明し、その全体像を明らかにして体系化したものです。これまで松下幸之助の経営哲学は知識として頭で理解することはできても、本当の意味で実践することは必ずしも容易ではありませんでした。しかし、本サイトが解明したその経営哲学を”血肉”となるほど自分自身の”信念”とすることができれば、その経営に、また、人生に自然と実践することができるようになるでしょう。そうすれば、結果は自ずとついてくるものだと言えましょう。                                    

 

                           2016年5月1日 著者 宮﨑 勇気                 

4.自然の理法に従う3)“雨が降れば傘をさす”②

August 31, 2018

4.自然の理法に従う 3)“雨が降れば傘をさす”②

 

 他方、自然界に目を向ければ、太陽は、常にすべてのものに対して平等にしかも喜怒哀楽というものもなく淡々とその光を及ぼしており、“情勢”に流されることも、“感情”に左右されることもないし、“何か”にとらわれるということもないから、“無理”や“不合理なこと”をするということもない。松下幸之助は、自然に学び、このように情勢に流されて一喜一憂することなく、また、“何か”にとらわれて“無理”をすることのない、“安定した経営”を目指すべきだと考えた。それが、“天地自然の理法にしたがった経営”であり、“限りなき生成発展”という大自然の理法の下“為すべきことを為し、為すべからざることをしない”という経営なのである。

 

 「その、なすべきことをキチンとなしていれば、経営というものは必ずうまくいくものである。その意味では経営はきわめて簡単なのである。」と断言している。(「実践経営哲学」p.31)それは、“自然の理法”である“生成発展の原理”が働く宇宙、自然、社会においては、「それ(著者注:経営)は、本来成功するようにできていると考えられるからである。」と言う。(「実践経営哲学」p.29)

 

 翻って、“天地自然の理法にしたがった経営”の下において、やってはならないことは、「なすべきことをしないこと」「なすべからざることをすること」である。

 

 松下幸之助の言う「なすべきこと」とは先に述べた「いい製品をつくって、それを適正な利益をとって販売し、集金を厳格にやる。」ということであった。ここで適正な利益と確実な債権回収は明確であるが、「いい製品をつくる」とは、どういうことであろうか?

 

 松下幸之助の言う「いい製品をつくる」とは、松下幸之助の目指した究極の目標である“物心ともに豊かな人間社会”を実現するため、“社会の発展の原動力となる”という「綱領」の精神から、自社にどのような製品をつくることが社会から求められているのかということを追求することによって、目的的に解釈する必要がある。すなわち、「素直な心構えで、社会の要望するものを常に敏感に謙虚に把握し、真に社会から要望されるものを実現するという態度で使命観に基づいて仕事を行えば、事業は必ず成功するのであります。」(「社員読本 I 経営基本方針」より)そのためには、「創意工夫を働かせて社会に役立つような良品を次々に開発する」ことが“なすべきこと”として求められるのである。このように考えれば、社会から求められるレベルは、“社会の発展”につながるものであって、決して低いものではない。従って、それは、佐藤氏の言うような「万人の常識」とは言えない。

 

 では、この点で「なすべきことをしないこと」とはどういう場合か?

 

 それは、経営者が、社会から自社に求められている期待を聞こうとせず、また、聞こえても意に介せず、自分の利害や感情のままにやりたいことをやるという私心にとらわれた場合や経営者が社会の期待を理解しつつも、そのリスクに恐れをなして、萎縮し、挑戦できないままに、過去のヒット商品の改良でお茶を濁そうとする、いわゆるイノベーションのジレンマと言われる場合には、上に述べた“なすべきこと”を怠っていることとなる。

 

 また、「なすべからざることをすること」とは、先に述べた原価割れで製品を販売することや最近の企業の法令違反などの不祥事もこれに含まれると考えられる。松下幸之助は、企業は“社会の公器”であると捉え、その使命として、「企業の本来の事業を通じて、社会に貢献し、人々の共同生活を向上させていくこと」「その事業活動から適正な利益を生み出し、それをいろいろな形で国家社会に還元していくこと」とともに、「そうした企業の活動の過程が社会と調和したものでなくてはならないこと」、つまり現代のコンプライアンスを強く求めていたからである。

 

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(お知らせ)関連の下記ブログも併せてご覧いただければ幸いです。

      今年100周年を迎える現パナソニック株式会社の創業者である“松下幸之助の経営哲学”の現代の諸問題への
      応用として、最近の話題等をテーマにしたブログです。http://ameblo.jp/minamoto305yori-konosuke/

      最新の記事は、「フェイクニュース!-私たちは“仮想現実の世界”に生きている!①」です。

 

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