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松下幸之助の経営哲学-その真髄の理解と実践のために-

世の中に優れた経営者と言われる人は多くいますが、”経営の神様”と言われたのは、松下幸之助だけです。なぜでしょうか?それは、卓越した観察力で様々な人々を観察する中で、人間の”無限の可能性”と現実の姿としての”心の弱さ”という相矛盾する本質を発見し、そして、それらの双方の本質を共に活かそうとして、”自分の心を使いこなす”こと、また、それを応用して他人を使うことを極めたからだと言えるのではないでしょうか。つまり、松下幸之助の経営哲学は、”人間学の集大成”とも言えるものです。

本サイトでは、これまで必ずしも十分に解明されなかった松下幸之助の経営哲学の機能とメカニズムを現代の神経科学や脳科学、心理学、神経言語プログラミングなどの知見にもとづいて解明し、その全体像を明らかにして体系化したものです。これまで松下幸之助の経営哲学は知識として頭で理解することはできても、本当の意味で実践することは必ずしも容易ではありませんでした。しかし、本サイトが解明したその経営哲学を”血肉”となるほど自分自身の”信念”とすることができれば、その経営に、また、人生に自然と実践することができるようになるでしょう。そうすれば、結果は自ずとついてくるものだと言えましょう。                                    

 

                           2016年5月1日 著者 宮﨑 勇気                 

5.社会とともにある 2)経営観 企業は社会の公器⑥

January 4, 2019

5.社会とともにある 2)経営観 企業は社会の公器 ⑥

 

 この“責任感”が、重要な経営の意思決定において、ややもすると情勢に流され易い人間の“心の弱さ”を克服する上で“大きな力”を発揮するのである。ここで問題にしているのは、一般的な意味での責任感ではなく、“社会に対する責任感”、いわば“社会的責任感”であり、それは社会に対するものであるが故に、一般的責任感よりも重く、それだけ経営者の経営判断を律する機能を持つ。

 

 この“社会的責任感”というものを松下幸之助が如何に重視していたかは、次の言葉からわかる。「松下電器の社員として、社会に対してどういう責任感を持つかということが、相当大きいものであるということをこの際自覚してもらいたい。すべてはそこから始まっていくだろうと思うんですね。我々の活動は、社会と関連して有意義となる。社会から離れては存在する価値がない。」(1959年)「『自分の行う販売がなければ、社会は運転しない』という自信をもつことであり、『それだけの大きな責任を感ぜよ』ということがしっかりした商売ができるかどうかの基本になりますな。」

 

 「共同生活の向上に貢献するという使命をもった、社会の公器として事業経営を行っている企業が、その活動から何等の成果も生み出さないということは許されない。」(「実践経営哲学」p.27)「仮にも自らの怠りによって、人びとの求めに応じた良品が生み出せないとか、十分なコストの合理化ができないとか、必要なだけの数量を供給できない、といったことは許されないし、あってはならないと思うのです。それほど厳しい責任が課せられていることを・・・強く自覚しなくてはならないと思います。」(「企業の社会的責任とは何か?」p.25)

 

 ただ、そのような強烈な“社会的責任感”を実際に持つためには、単に“企業は社会の公器”という概念を頭で知識として持っているだけでは不十分であり、自分で納得した上で、本当に自分が“社会の公の生産機関”を任され、それを預って事業をさせていただいているのだという臨場感のある明確な意識とリアルな“社会的責任感”を持つことが必要である。つまり、“企業は社会の公器”という概念と実際に自分が抱いた“社会的責任感”という情動をつなげるのである。その上で、それらを繰り返し自分に言い聞かせることによって、潜在意識のレベルで“企業は社会の公器”という概念が“強固な信念”となる。

 

 そうすると、“企業は社会の公器”という概念が想起されたときに、それに結びついている“社会的責任感”という情動が同時に湧き上がってくるのだ。つまり、“目的”において、人々からの預かり物によって人々のために事業を行っている以上、人々のプラスになることを目指さなければならないという強烈な“社会的責任感”が生ずるとともに、“結果”においても、事業を通じて、人々の役に立ち、社会の発展に繋がる商品を生み出し、かつ、事業の成果として利益をあげなければならないという“社会的責任感”が、具体的な意識と情動として生まれるのである。

 

 その結果、情勢に流されそうになっていた自分を取り戻し、直ちに“企業は社会の公器”という考え方に沿って、考え行動することができるようになるのである。

Copyright © 2018 Yuki Miyazaki  All rights reserved.

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