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松下幸之助の経営哲学-その真髄の理解と実践のために-

世の中に優れた経営者と言われる人は多くいますが、”経営の神様”と言われたのは、松下幸之助だけです。なぜでしょうか?それは、卓越した観察力で様々な人々を観察する中で、人間の”無限の可能性”と現実の姿としての”心の弱さ”という相矛盾する本質を発見し、そして、それらの双方の本質を共に活かそうとして、”自分の心を使いこなす”こと、また、それを応用して他人を使うことを極めたからだと言えるのではないでしょうか。つまり、松下幸之助の経営哲学は、”人間学の集大成”とも言えるものです。

本サイトでは、これまで必ずしも十分に解明されなかった松下幸之助の経営哲学の機能とメカニズムを現代の神経科学や脳科学、心理学、神経言語プログラミングなどの知見にもとづいて解明し、その全体像を明らかにして体系化したものです。これまで松下幸之助の経営哲学は知識として頭で理解することはできても、本当の意味で実践することは必ずしも容易ではありませんでした。しかし、本サイトが解明したその経営哲学を”血肉”となるほど自分自身の”信念”とすることができれば、その経営に、また、人生に自然と実践することができるようになるでしょう。そうすれば、結果は自ずとついてくるものだと言えましょう。                                    

 

                           2016年5月1日 著者 宮﨑 勇気                 

(4)“お客様大事の心に徹する”-その現代への応用①

December 15, 2017

(4)“お客様大事の心に徹する”-その現代への応用 ①

 

 21世紀に入った今の時期は、工業化社会から情報化社会への転換期にあると言えよう。日本は、第二次大戦後の混乱とモノ不足の中、米国の核の傘の下で守られ、経済に注力して、経済復興を目指し、メーカー主導の規格大量生産によるプロダクトアウトの工業化社会を実現して、目覚ましい高度経済成長を果たした。これに対して、モノが行き渡った現代社会は、さらに情報化社会へと進化し、インターネットを中心として膨大かつ様々な情報がグローバルに飛び交う中で人々は、規格品に飽き、自分独自の個性的なものを求めるようになり、顧客のニーズが多様化してきている。

 

 従来の規格大量生産型の工業化社会は、第二次世界大戦後の混乱とモノ不足の時代背景から、必要に迫られて生まれ、その必要を満たす一定の役割を果たしたと言える。即ち、モノ自体が不足していた当時の克服すべき最も重要な社会的課題は、まずモノ自体を十分に供給することによって、国民の“貧乏”を克服することにあった。当時の人々にとっては、例えば、洗濯機なら洗濯機を持つこと自体が重要なのであって、どのような洗濯機であるべきかという細かなところまでは問わない。それ故、メーカーが主導して“規格”を決め、その規格品を持つこと自体がいわば客観的な価値を持ったのである。いわば“作れば売れた”時代であった。そうなると、メーカーとしては、やるべきことははっきりしているから、後はむしろそれらを如何に効率的に大量に作るかという企業内部での“効率性”が何よりも重要な課題であり、それ故、トップダウンの軍隊的組織が一糸乱れず一つになって取り組むことが適切であったし、大規模な投資を一気に行うことができる大企業が圧倒的に有利であった。米国の核の傘の下で守られ、経済に注力できたという特殊事情もあり、高度経済成長期を通じて、“三種の神器”と言われた白黒テレビと洗濯機、冷蔵庫が一般家庭に急速に普及するなど、工業生産と輸出は増え、日本の経済は見事に復興した。中間所得層が増え、国民の意識も“一億総中流”と言われるほどとなり、貧乏という問題は、現代においてはほぼ克服されたと言えよう。

 

 これに対して、これから現れる新たな社会は、新興国など一部を除けば、モノが一通り行き渡り、あるいは、溢れる中で、また、インターネットを中心とするグローバルな情報化社会の到来により、誰でも簡単に様々な情報にアクセスすることができる情報化社会の到来もあり、顧客のニーズは、主観化し、多様化し、単なる“規格品”ではなく、より個性的なものを求めるようになり、しかもそれは短命で次々と変化していくようになってきた。そこでは、“効率性”ではなく、むしろ多様化し変化する顧客のニーズを如何に迅速に的確に把握し、如何に迅速にそれらを実現できるか、そして、それを繰り返し高速回転し続けられるかが問われることとなる。

 

 また、新興国についても、これまでのような、先進国向けの製品の仕様を新興国向けに若干簡素化(スペックダウン)して価格を下げるという単純なアプローチでは、新興国の人々のニーズも心もつかめない。また、“自社中心的な発想”から“自社の既存の製品や技術”をどううまく使うか、そして、どのように新興国で売り込んで行くかという発想から出発し、それらに囚われていては、視野が狭くなって、新興国の人々が何を求めているのかということが“削除”され、あるいは、「自分たちのこの技術、この製品が求められているに違いない」などと自分たちの都合のいいように歪めて解釈し、勝手に決めつけてしまう恐れがある。特に、新興国から遠く離れた、全く生活環境の異なる日本の本社で考えていると現地の事情も見えず、そうした間違いを起こしやすい。

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(お知らせ)関連の下記ブログも併せてご覧いただければ幸いです。

“松下幸之助の経営哲学”の現代の諸問題への応用として、最近の話題等をテーマにしたブログです。http://ameblo.jp/minamoto305yori-konosuke/

最新の記事は、「成功する企業から学ぶ32 (4)経営者の意識を持たせる:“社員稼業”④-テラモーターズ」です。

 

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