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松下幸之助の経営哲学-その真髄の理解と実践のために-

世の中に優れた経営者と言われる人は多くいますが、”経営の神様”と言われたのは、松下幸之助だけです。なぜでしょうか?それは、卓越した観察力で様々な人々を観察する中で、人間の”無限の可能性”と現実の姿としての”心の弱さ”という相矛盾する本質を発見し、そして、それらの双方の本質を共に活かそうとして、”自分の心を使いこなす”こと、また、それを応用して他人を使うことを極めたからだと言えるのではないでしょうか。つまり、松下幸之助の経営哲学は、”人間学の集大成”とも言えるものです。

本サイトでは、これまで必ずしも十分に解明されなかった松下幸之助の経営哲学の機能とメカニズムを現代の神経科学や脳科学、心理学、神経言語プログラミングなどの知見にもとづいて解明し、その全体像を明らかにして体系化したものです。これまで松下幸之助の経営哲学は知識として頭で理解することはできても、本当の意味で実践することは必ずしも容易ではありませんでした。しかし、本サイトが解明したその経営哲学を”血肉”となるほど自分自身の”信念”とすることができれば、その経営に、また、人生に自然と実践することができるようになるでしょう。そうすれば、結果は自ずとついてくるものだと言えましょう。                                    

 

                           2016年5月1日 著者 宮﨑 勇気                 

3)松下幸之助の物の考え方(3)必ず成功すると考えること ④

December 16, 2016

3.人間大事の経営 

 

3)松下幸之助の“選んだ”物の見方考え方

 

(3)必ず成功すると考えること ④

 

 次に、この問題を“自己イメージ”との関係で考えてみる。

 

 ここで、“できる”とか“できない”と考えているということは、自分で自分を“それができる人間”とか“それはできない人間”だとみなしているということ、即ち、そのような“自己イメージ”を持っていると見ることもできる。

 

 “自己イメージ”とは、自分が心から信じていること(信念)の中で、自分自身に関する信念をいう。そして、人間は、自分の信念と自己イメージに従って、考え、行動するものであると言われる。

 

 高い自己イメージは、現在の自分をその高い自己イメージに向けて引き上げる機能を果たす。これに対して、低い自己イメージは、自分に“限界”をつくってしまう。“やればできる!”という自信が持てないのは、自己イメージが低いことに原因がある場合が多い。つまり自己イメージが低いから“できないこと”がむしろ自分らしいと、“できること”は自分らしくないと考えてしまうのだ。そして、自分らしいと感じる“自己イメージ”を外れた考えや行動を採ることはストレスがかかり難しい。

 

 この自己イメージは、様々な場面で自分が繰り返し自分自身に語りかける言葉(セルフトーク)によって徐々に潜在意識のレベルに形成されていくと言われる。そこで、このセルフトークを逆にコントロールすることによって、自己イメージを変えていくことができる。“やればできる”という信念を持つということは、“それができる”ことが“自分らしい”という“高い自己イメージ”を持つことでもある。

 

 誤解を恐れずに言えば、実際の自分が客観的にそのイメージに合致しているかどうか、また、それが正しい自己イメージかどうかということは、ここでは、必ずしも問題ではない。セルフトークによって繰り返し自分に言い聞かせることによって、そのような自己イメージが“信念”のレベルで形成されれば、実際にそのイメージに向かって考え行動するようになるのである。

 

 前述の如く、現実の世界を“削除”“歪曲”“一般化”して認識し、解釈している私たち人間は、そのようにして自ら作り上げた“仮想の世界”(メンタルワールド)の中で生きている。私たちは、元々このような自分流の“思い込み”の世界に生きていると言ってもよい。そして、“自己イメージ”自体もその中の一つであり、場合によっては、親や学校の先生、友人などの他人から吹き込まれた、あるいは、自分自身のとらわれによって“削除”“歪曲”“一般化”された“思い込み”に基づく“仮想のもの”なのである。そして、それは“情報”から構成されており、それ故に“加工する”ことが可能である。

 

 極論すれば、自分にとって最も有益な”自己イメージ”を自分で創り上げて、それを選べばよいということも言える。

 

 そして、松下幸之助の提唱する“人間観”というものは、いわば人類共通の自己イメージだと言ってもよい。人間は、“無限の可能性”を持つ“偉大な存在”であるという人間観を持ち、それを繰り返し自分に言い聞かせること(セルフトークまたはアファメーション)によって、それを自分の“信念”とすることは、自分自身の“自己イメージ”をも最大限に拡大し、高い自己イメージを形成させて、その可能性を文字通り“無限に”拡げる機能を持つと言えよう。

Copyright © 2016 Yuki Miyazaki  All rights reserved.

 

 

 

 

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