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松下幸之助の経営哲学-その真髄の理解と実践のために-

世の中に優れた経営者と言われる人は多くいますが、”経営の神様”と言われたのは、松下幸之助だけです。なぜでしょうか?それは、卓越した観察力で様々な人々を観察する中で、人間の”無限の可能性”と現実の姿としての”心の弱さ”という相矛盾する本質を発見し、そして、それらの双方の本質を共に活かそうとして、”自分の心を使いこなす”こと、また、それを応用して他人を使うことを極めたからだと言えるのではないでしょうか。つまり、松下幸之助の経営哲学は、”人間学の集大成”とも言えるものです。

本サイトでは、これまで必ずしも十分に解明されなかった松下幸之助の経営哲学の機能とメカニズムを現代の神経科学や脳科学、心理学、神経言語プログラミングなどの知見にもとづいて解明し、その全体像を明らかにして体系化したものです。これまで松下幸之助の経営哲学は知識として頭で理解することはできても、本当の意味で実践することは必ずしも容易ではありませんでした。しかし、本サイトが解明したその経営哲学を”血肉”となるほど自分自身の”信念”とすることができれば、その経営に、また、人生に自然と実践することができるようになるでしょう。そうすれば、結果は自ずとついてくるものだと言えましょう。                                    

 

                           2016年5月1日 著者 宮﨑 勇気                 

3)松下幸之助の物の考え方(3)必ず成功すると考えること ③

December 9, 2016

3.人間大事の経営 

 

3)松下幸之助の“選んだ”物の見方考え方

 

(3)必ず成功すると考えること ③

 

 また、松下幸之助は、「必ず成功すると考えること」「責任者の絶対的要件」だと強調する。組織の責任者が「必ず成功する」と考えるならば、組織全体に“やればできる”という“自信”が伝染し、“不安”や“怖れ”、“疑い”などが払拭されて、組織全体が一丸となって目標に向かって100%力を発揮して突き進むことが可能となる。

 

 逆に、組織の責任者が、“不安”や“恐れ”、“疑い”を抱いている場合、そのような心の状態は、無意識にその表情や態度などに現れ、それらを通じて部下に伝わるから、組織全体が“自信”を喪失して、力を発揮できず、目標を達成することができなくなってしまう。

 

 この点松下幸之助は、次のように述べている。曰く、「社長には、社員みんなの注目が集まっているのです。そのことを一刻も忘れず、どんな場合にも旺盛な経営意欲を失ってはいけない。」(「経営のコツここなりと気づいた価値は百万両」pp.91-92)「私は、失敗するかもしれないけれども、やってみようというような事は決してしません。絶対に成功するのだということを、確信してやるのです。何が何でもやるのだ、という意気込みでやるのです。」

 

 このように考えると、責任者の“できる”との“決意”と“自信”が、組織が力を100%発揮できるかどうかを左右すると言っても過言ではない。

 

 そして、責任者の責務は、組織全体の力を100%発揮させ、目標実現の可能性を最大限高めることにあると言える。とすれば、責任者たる者は、自分自身の中に“不安”や“恐れ”、“疑い”が実際にはあったとしても、決してそれを部下に対してわずかでも見せてはならない。常に部下に対しては“できる”との“決意”と“自信”を示し続けなければならない。

 

 しかし、それらは、無意識のレベルで自分の表情や態度などを通じて、外に現れ、部下に伝わるものである。従って、“自信”を示すためには、「やれば必ずできる」“強く願う”ことによって、それを“強固な信念”とし、自分の中にある“不安”や“恐れ”、“疑い”を振り払わなければならない。それほど組織の責任者の“自信”というものが重要なものだと松下幸之助は、考えたのである。

 

 曰く、「たとえば戦をするという場合、その大将が少々戦況が自軍に不利であっても、“よし、この戦、きっと勝ってやろう、勝つんだ、勝てるんだ”という確固とした信念をもっていれば、たいていは勝てるものだと思います。大将がそういう信念をもっていれば、それがおのずと部下のみんなに分かりますから、部下の意気も大いにあがり、いつもより以上の力を出して戦います。それで勝てる、ということになると思うのです。反対に、大将が、“この戦、負けるかもしれないな”と少しでも思ったら、もう勝てるものでも勝てなくなってしまうのではないでしょうか。・・・それは、商売、経営についても同じことがいえるのではないでしょうか。何か非常な困難に直面したという場合、経営者が、“この困難をきっと乗り越えてやろう、乗り越えられる”と思いこむことがまず大切で、そういうことなしにその困難を克服することは、きわめてむずかしいと思います。」

 

 ここで「乗り越えられると思い込むことがまず大切」というその言葉自体に、“自分に繰り返し言い聞かせて強固な信念とせよ”という松下幸之助の意図が現れている。

 

 通常、私たちは、何度かの成功体験を積んで、“自信”を持ち、“やればできる”と考えるに至る。つまり、「必ず成功すると考える」ようになるためには、少なくともある程度の成功体験を積むことが前提として不可欠であるとも思われる。

 

 しかし、ここで松下幸之助が述べているのは、そのような“成功体験”の有無に拘らず、“やれば必ずできる”と考えることをまず“選択”し、そのように“思い込む”ことによってそれを自身の“信念”とせよということ、つまり、成功するかどうかを“予測”するのではなく、“成功する”と“決意”をせよ、“腹を括れ”という趣旨であると考える。これは、先に述べた通り、肯定的な方向への一般化の逆活用である。

 

 そのことは、松下幸之助の次の言葉から推測することができる。曰く、「成功を確信するというても、うまくいかん場合もあるやろう。そやけどな、成功すると思わなかったら、成功するもんも成功せんのや。」(1979年)

Copyright © 2016 Yuki Miyazaki  All rights reserved.

 

 

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